「ブランマリクロ」を展開するフェデリーギ家のお話、前回に続くパート5です。
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第5章 四代目Mariangela FederighiとClaudia Federighi(2000年~2006年)
ファミリービジネスに訪れた転機
2000年の夏、ロビーの長女マリアンジェラと次女クラウディアがフェデリーギ社に入社しました。
ミレニアムに起きたこの世代交代は、それまで男性経営者で繋いできたフェデリーギ社に大きな変化をもたらします。
二人の姉妹は、繊細かつ親しみやすい雰囲気、プロヴァンスで得たインスピレーション、トスカーナの田園地帯にある愛に満ち溢れた家というコンセプトを商品開発の念頭に置きました。
そして、この考えを商品コレクションに取り入れたことにより、フェデリーギ社の商品群が一新!
リネンの生産は以前に増して類のないもの洗練されたものとなり、 フェデリーギ社の歴史で初めて家具のコレクションが加わり不可欠なものとなりました。
更に、家族で住んでいた家の敷地内にある古い農業用の別棟は、シャビーシック・スタイル家具の試作を作るラボに変わりました。
2001年、終にトスカーナ発インテリアブランド「ブラン」が誕生!
マリアンジェラとクラウディアの二人の姉妹はデザイナー兼経営者として新しいブランド「ブラン」を営み、新たなアイデアをどんどん生み出していきます。そしてブランドの誕生の同年に、「ブラン」最初のインテリアショップをトスカーナ州フィレンツェの街中、アルノ川近くにオープンさせます。
このフィレンツェのお店のオープンがきっかけとなり、その後は「ブラン」のフランチャイズ店舗が続々とイタリア国内に誕生していきます。2002年には、同じくトスカーナ州のエンポリ、ポンテデッラ、ヴィアレッジョ、そしてイタリア北西部の街トリノに「ブラン」がオープンしました。
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「ブランマリクロ」は、当初は「ブラン」というブランド名だったのですね。
代々続くファミリービジネスであるにも関わらず、ブランド名を家の名前であるフェデリーギではなくフランス語で白を意味する「ブラン」としたのは、新しい女性的感覚を感じます。
ブランド設立当時は、その名の通りホワイト~アイボリー系のアイテムが多かったようです。イタリア語で白を意味する「ビアンコ」ではなく、フランス語の「ブラン」としたのは、お洒落な響きだからだけではなく、プロヴァンスで得たインスピレーションがコレクションのコンセプトにあったことも関係しているのでしょう。因みに、個人的にはイタリア語でビアンコと聞くと、白ワインか下着を想像してしまいます。。
さて次回は、ブランマリクロの2020年までのお話です。二人の姉妹が創り出したインテリアブランドは、どのように成長をしていくのでしょうか。
筆者: グラマシー 関谷愛
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