「ブランマリクロ」を展開するフェデリーギ家のお話、前回に続くパート4です。
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第4章 三代目Roby Federighiの家族(1990~2001年)
フェデリーギ社は、1989年に小売組織団体GDOに加入し大規模な商業グループにリネンやコットンの製品を流通し始めると、そのファミリービジネスは安定した成長を見せるようになりました。
時間にも余裕が出来てきたフェデリーギ社・社長のロビーは、90年代になると妻と娘たちを連れて、頻繁に南仏プロヴァンス地方にバカンスに出かけていました。お気に入りの滞在先は、トスカーナに似た丘陵地に自然公園や愛らしい村が点在する、リルシュルソルギュ~ リュベロンやエクサンプロヴァンス~ ヴァロンソル地区。
アート愛好家でありアンティーク好きなロビーの妻ヴィヴィアーナ、当時ティーンエイジャーだった2人の娘マリアンジェラとクラウディアは、旅行中はマルシェや蚤の市散策に出かけユニークな作品探しをして過ごしていました。キズや汚れが過去のストーリーを伝える味のある家具、テーブルランナーとして使用するアンティークリネン、インテリアに雰囲気を醸す花柄のファブリック、手作りのバスケット、ラベンダーの香り袋などなど。
そして毎年宝探しのようにアンティーク品を買い集めるうち、これらの旅の思い出の品を元に何かを始めたいと思うようになりました。
クリエイティブなマインドを持つ器用な妻ヴィヴィアーナ、裁縫やデザインのセンスがある長女マリアンジェラ、音楽や建築が好きな次女クラウディア。いつの日からか、女性陣3人はビジネスとしての展開を念頭においたスタイルを構築し始めるようになっていきました。
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プロヴァンスで過ごす時間が多かったロビーの家族。ブランマリクロのテイストに、トスカーナ以外の南仏テイストが見え隠れするのはこの為だったのですね。アンティークリネンやシャビーなテイスト、花柄のファブリックなどは、この頃の蚤の市巡りから受けた影響であることが分ります。
筆者も、イタリアに在住していた頃にプロヴァンス地区に2度ほど旅行をしました。ラベンダー畑が広がる田園地帯、衣食住の以外な発見がある村のマルシェ、雰囲気ある蚤の市、リゾート感溢れる海岸で白ワイン片手に食べるブイヤベース.. 空気自体に酔う環境で、女性なら誰もが憧れるバカンスがそこにはあります。
「旅」をして実際に肌で感じるインスピレーションは、ライフスタイルを豊かにしたりやビジネスのヒントを得る上でとても役立つと思います。早く旅行が出来る世の中になることを祈るばかりな今日この頃です。。
次回は、終にブランマリクロの誕生のお話です!お楽しみに!
筆者: グラマシー 関谷愛
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